その向こうには

いつも一人だった。
人は一人では生きていけない。

私は、十歳で死を意識した。

あんな綺麗な夕焼けはもう見れない。

もういいやって思った。

中学は半分しか行っていない。

高校も辞めた。

二十代は病気で潰れた。

アルバイトはしていたけれど。

三十代はどうなるのだろう。

デイケアを卒業できる日は来るのだろうか?

SSTとか真面目に出れば良いのだろうか。
いつも死は私の頭の片隅にこびりついている。

きっと明日もこの先も。

でも生きる。