叱咤


何も言われないときほど不気味なものはなく、何か言われた時にほっとするのは昔からかわらない。

黒い蝶が庭の木にとまり、蝉が弱々しく鳴く。
空は雲が少し。
暑いのだけれどひんやりしている。
夏は終わった。

夏らしいことは一回花火を見に行き、一回入道雲が広がる海岸線を通ったことだけだ。

文章は六月から機械的に書いていて、結構たまった。

いつか此処も消すのだろうと思う。

秋、楽しみなことはあってもそれまでの準備だとか心構えが何だかとても重い。

多分殆どわたしのことを知らない人ばかりで、もう二度と会わないかもしれない中だから、私は選んでその中で勉強させていただくのかもしれない。

知人と旅行って考えられないし。
親でさえある意味緊張してしまうのだ。

自分を知らない人たちの中でならば抑えられるものもあると思う。

大事な人は今日浜松に行った。
距離感がないとやっていけない。
昨夜突き放したメールをした。
昔からなのですが、キャーキャー何事も楽しめない。

暗くなってきたから終わろう。

どこかの広場から拡声器からのコエが聞こえる。

もういいのでは?と聞こえたような気がした。

ほしいものってなんだろうね。